モチベーションは高めるものではない

ここ1週間で立て続けに高校生から「モチベーション」の相談を受けました。今日はそれについて答えたことについて書こうと思います。

二人とも「やらなければならないことはわかっている」「やった方が良いということはわかっている」けれども「モチベーションが高まらなくて勉強ができない」といった内容です。

自分の将来のためにやった方が良いことはわかっているんですよね。でも、やる気ができない。

そんな風に話す二人に伝えた私の考えは「みんなそんなもの。だからこそ、モチベーションに依存せずにやり続けた人が勝つ」ということです。周りの子と比較して、頭の良さの違いを感じたりすることはあるかもしれないけれど、実際には頭の良さの違いは誤差でしかなくて、結局結果を分けるのはやり続けたどうかの違いだと思います。

30年生きてきて思うことは、モチベーションなんてコントロールできないんですよ。気分が乗らない時期も、前向きになれない時期も、人生にはたくさんあります。その前提で、生きるということが大事なんじゃないかなと思います。

だから二人には「モチベーションうんぬんではなく、やりたくない自分を乗り越える力を鍛えることが大事」という話をしました。

非認知能力の「グリッド(やり抜く力)」の話ですね。よければこちらの本もご参照ください。

「嫌だなー、やりたくないなー」っていうあの瞬間を乗り越える「あとちょっと頑張る力」が自分を成長させる。

勉強だって、仕事だって、健康管理だって、全部一緒。

「明日小テストだけど、勉強できてない。もう諦めてしまいたい」という絶望感を味わっている前日夜22:00に、あと2時間がんばれるかどうか。

「明日締め切りの仕事まったく手をつけてなかった。もう諦めて適当に済ませちゃおうか」という気持ちが湧いてきたときに、あと2時間がんばってクオリティを上げられるかどうか。

早起きの習慣を決意した翌朝「めざましをとめて、もう少し寝たい」と思ったときに、そんな自分に打ち勝って立ち上がれるかどうか。

1日5キロのマラソンを始めて「4km走ったし、もういいか」と思った時に、あと1キロ走れるかどうか。

全部一緒ですよ。本当に。結局すべて、自分との戦いです。

結局先週書いたことと同じことを言ってますね(笑)

それだけ大事なことだと思っているんです。

自分に甘えずに、手を動かす。やらない言い訳を探すことを辞めること。難しいんだけど、ただそれだけです。

みんなにはもちろん勉強ができるようになって欲しいんですが、それ以上に、自分に負けない力を身につけて欲しいなぁと思っています。

以前、関屋が書いた「やる気はあとからついてくる」話も参考になるのでよかったら読んでみてください。

以前、関屋がこのブログを書いていますが、かなり近しいですね。