勉強はした方が良い!

以前にも「勉強する意味」というタイトルでC.schoolのブログに書いていたテーマですが、近々登壇するセミナーで似たようなことを話すので改めて考え直してみました。以前のブログでは、「学ぶ目的は一人ひとりが見つけなければならないよ」「実際、大人になって役に立っているよ」という流れで書いていましたが、今回はシンプルに「役に立つからやった方が良いよ」ということを主張したいと思います。強制はしません。

「一人ひとりが学ぶ意味を見つける」これは探し続けて欲しいし、考え続けて欲しい。でも、ぶっちゃけ、ほとんどの子が考える時間も余裕もないのも事実。学校の先生に「宿題やってきましたか?」と聞かれて「いや、学ぶ意味を考えてました」なんて答えたら「早くやりなさい」と言われるでしょう(笑)私自身も勉強する意味を考えたのは大人になってからだし、納得できたのも大人になってから、これからもずっと学び続ける意味としては。でも、「”いま”勉強する理由」は、一人ひとりの動機として必要ですよね。勉強自体を手段として勉強する理由を見出すために、将来学びたいことや行きたい学校・学部、次のテストで取りたい点数など、一人ひとりと話すようにしています。

それと同時に、塾の講師として自分が伝えられることって何かなと考えたのが、今回のブログで書こうと思った理由。それは、「子どものときに勉強をしっかり頑張って本当にやってよかったと思っている大人」の代表として「勉強はめっちゃ役に立つよ」ということを声高に伝えていくことが役割なのかななんて思います。大変なときもあったけど、本当にやってよかった、と。

ちなみに、「勉強しなくても良い」「好きなことに時間を使った方が良い」という大人もいますが、私はその価値観を決して否定しません。勉強しようがしまいが、究極的には「自分の人生を歩むこと」が重要で生き方に答えはないので、いろんな意見を聞いて最後は自分で決めるしかありません。

もちろん、勉強する時間を削ってでも人生かけてやりたいことがある人は、それでも良いと思います。むしろ、そんな才能や好きなことがあることは羨ましい。でも、そうじゃない私みたいな普通の人は、絶対に勉強しておいた方が良い。これは自分の人生経験から断言します。「自分の人生から」なので、他の人から否定されても答えは変わりません。誰がなんと言おうと本当に勉強してよかったと思うから。

理由はこの図にある2つです。

まず1つ目。勉強に結果を求めて取り組んでいると、PDCAを回すと言いますが、Plan(計画を立てる)→Do(取り組む)→Check(評価する/振り返る)→Actioin(改善する)という流れを何度も何度も繰り返しています。これは大人になって仕事をするときでも、何かできるようになりたいことがあって練習をするときでも、まったく同じこと。「できるようになる流れ」は、何をやるときでも本質的には同じなんですよね。この流れが身体と頭に染み付いていることは本当によかったなと思います。

1つ目だけだったら別にスポーツでもなんでも結果を求めて練習するプロセスがあれば身に付きますね。

ということで2つ目。こちらはシンプルに教科の学習が大人になってから役に立つということです。特に国語と数学。国語力を分解して、文章読解力や言葉を理解する力(インプットする力)、表現する力や伝える力(アウトプットする力)は、どんな仕事をするにも必須スキル。ちなみに、国語力は国語の授業だけで鍛えられるものではなく、すべての教科で身につけられます。教科書を読んで理解して、問題を解いて解説を読んで理解して答えを出す、これは学ぶ力にも直結します。そして、数学は計算力と論理的思考力。いまはデータ分析の時代なので、計算力や関数を使う力で仕事の幅が圧倒的に変わります。また、論理的思考力が役に立つことは言わずもがなですが「問題を特定して、解決方法を考えて、論理的に説明する」という流れは、証明問題そのものです。正解のない社会の中で、要素分解して考える因数分解の要素の思考も。大人になって計算問題を解くことはないけれど、数学で練習した頭の使い方が役に立つんですよね。

PDCAを回す力と国語力が身についていれば大人になってからも自分で学んで成長できます。仕事に役立つみたいな書き方をしましたが、仕事に関わらず趣味でも遊びでも本当に役に立つ。だから、C.schoolでは、PDCAを回す学習管理と解説を読むことは特に大切に取り組んでいますし、本当に勉強しておいてよかったよという本音は伝えていきます。

やるかどうかは最後は本人が決めることですが、勉強したい子は全力サポートします!だって、自分は勉強しておいてよかったから!(しつこい!)